ビットコインのマイニングは今からでも稼げるか?

先日、ビットコインが600万円/BTCを超えてまた暗号通貨(仮想通貨)が盛り上がりつつあります。
ビットコインを売買することで稼ぐ方法もありますが、今回はマイニングで稼げるか?という点について、マイニングが何かを知らいない、これからやってみたいと思っている方に向けて書いてみます。

マイニングとはなにか?

まず、マイニングとは何かについて簡単に説明します。
ビットコインはどこかの企業が運営しているわけではなく、世界中に散らばったサーバーが決められた処理を動かすことで稼働しています。
この決められた処理はなかなかの高負荷の計算処理をするのですが、その処理をこなすことで報酬としてビットコインが貰えるというルールがあります。このビットコインは誰がくれるのか?というと誰かがくれるものではなくビットコインのネットワーク内に新たに出現(発生)するので、それを金の採掘に例えて「採掘=Mining(マイニング)」と呼ばれています。

なぜビットコインが貰えるのか?

では、一般ユーザーがこのマイニングで報酬を貰う方法として一番簡単なのは、このマイニングする団体に参加して自身のパソコンのリソース(処理能力)を貸し出して報酬の一部を貰う。という選択肢になります。この団体が簡単にマイニングに参加できるツールを提供しているので、それをパソコンにインストールしてインターネットに接続しておくと、人知れず処理を行って報酬を受け取ることができます。

貰えるならやるべき?

そうなると、パソコンにツールを入れて動かしておけばビットコインが貰えるならやらなきゃ損じゃん!って思うかもしれませんが、この報酬額は団体への貢献度、つまりパソコンの処理能力に応じて決まります。一方でパソコンを常に起動しておく&そこそこの処理を行うので電気代がかかります。
マイニングを始めるにあたって大切なのは、報酬を売上、電気代を経費と考え、利益が出るか?でやるかやらないかを決める判断をする必要があります。

この計算を簡単に行う方法について解説します。

①マイニング支援団体のサイトにアクセスします。
 https://www.nicehash.com/profitability-calculator
このページの右側のManual Selectionを選択します。


②必要な情報を入力します。
入力する項目とその意味は以下の通りです。
Currency(通貨):プルダウンメニューからJPYを選択します。
El. costs(電気代):とりあえず”25″を入力します。
Device(デバイス):自身のパソコンに搭載のCPUまたはグラフィックボードをリストから選択します。
Number of devices(デバイス数):選択したデバイスが複数搭載されていればその数を選択します。(通常1でOK)


もし、このDeviceに自身のパソコンのCPU、グラフィックボードがない場合、利益が出ない可能性があるので残念ながら予選落ちです(笑)
仮に電気代を気にしないでよい環境(オフィスとか)であれば、El. costsの”25″を”0″にすることで、経費がかからなくなるので報酬がそのまま利益になります。

③計算をします。
[CALCULATE]ボタンを押して計算します。
仮に私のパソコンのCPU「intel Core i9-9900」を選択してみました。

赤字で -14.97JPY/Day と表示されました(笑)
つまり報酬は受け取れるけど、それを上回る電気代がかかって、1日ごとに14.97円赤字になるであろうという見積りになります。
詳細はその下の表のような感じです。

各項目の意味は以下の通りです。
Income(報酬):選択したデバイスで得られる報酬額です。
El. costs(電気代):選択したデバイスを稼働させた時の予想電気代です。
Profit(利益):報酬から電気代を差し引いた利益です。

1ヶ月動作させた場合は「1 MONTH」の列を参考します。この例では-244.61JPYですね。缶コーヒー2本分くらい赤字です。

マイニングには現実的にグラフィックボードが必要

マイニングに関する処理はCPUよりグラフィックボードのほうが得意としています。
CPUでも上記の計算で黒字になるようなら、ビットコインをコツコツ貯めるという意味では無駄ではありません。
ただ、手持ちのグラフィックボードがあるならそれを活用してみましょう。

仮に私の手元のグラフィックボード「NVIDIA GTX 1080 Ti」を選択してみます。

今度はどうでしょう。緑で386.01JPY/Dayと表示されました。
1日あたり386.01円の利益が上がることがわかります。毎日牛丼1杯分でしょうか。
1ヶ月なら13102.85円の予想です。

24時間、1ヶ月動かしてこれくらい収益が出るなら悪くないですね。

グラフィックボードが複数あれば更に収益は上がる

更に、メインパソコンで使っているグラフィックボード「NVIDIA RTX 3060」も追加してみます。

どうでしょう? 1日687.68円、1ヶ月なら23098.20円です。節約すれば一人暮らしの食費くらいは賄えますかね?
グラフィックボードが複数あれば収益率が上がることがわかります。

稼働率が80%だとしても18,000円くらいですね。

収益計算の注意点

ここまで収益の見積りの方法について説明しましたが、注意点があります。
デバイスあたりの報酬額は2つの要素で決まります。1つめは報酬はビットコインで受け取るという点です。報酬として受け取るビットコインの量はマイニングの参加者数によって増減します。上記の見積りは現時点報酬額なので、今後マイニングの参加者数で増減する可能性があります。2つめはビットコインで受け取るので、換金レートが影響するということです。この見積りの表記の日本円は現時点のビットコインレートで表記されているので、受け取ったビットコインを日本円に換金する将来時点のレートで手元に来る日本円額が決まります。その時にレートが上がっていれば受け取る日本円も増え、逆にレートが下がっていれば日本円も減ります。

このように変動するリスク要素はありますが、マイニングをすれば一定のビットコインが手に入るので、手持ちのパソコンでリソースが余っている方はチャレンジしてみても良いと思います。もし見積りでプラスになるようであれば、見積りページにある[START MINING WITH NICEHASH]のボタンを押すことでツールのダウンロードページに飛ぶことができるので、興味のある方はチャレンジしてみてください。

ただ、今からグラフィックボードを買ってゼロからマイニング・パソコンを構築するのはオススメしません。
昨今のビットコインの上昇に伴ってマイニングブームが再来しているので、グラフィックボードが入手困難&価格高騰しています。

機材購入すると償却するまでも時間がかかるので、収益が出るのでしばらく先になるので上記のリスク変動要因は上がってしまいます。
それでもやってみたいと思う方はその点も考慮して検討してみてください。

マイニングツールのセットアップ、使い方についてはネット上に優良記事があるので是非検索してみてください。

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